長々と。
ある女の子のおはなし。
とある上京支援事業の方への返信。
精神障害者はちょっと支援しかねる…とのこと。
返信ありがとうございます。
もう成人しているので両親の許可は必要ないのですが,18歳から京都に一人暮らしをしていて毎日の専門学校とハードな仕事で体を壊して(後ご説明します)半強制的に福井に帰らされました。その経験上,両親は私が1人で上京するといったら猛反対すると思います。
仕事に関しては休日に撮影を入れたりシフト終わり等にこっちの仕事をしようと思っています。なので急に休むなどといったことは無いと思います。
わたしも仕事の傍ら副業としてサービス業,接客をしていました。パッと見た目は愛想の良い普通の女性に見えると思います。その時の常連様にもとても気に入られていました。
私は仕事が出来なくなったり人が怖くて部屋から出られないといったものではなく,仕事をしていない時に部屋に引きこもったり鬱の症状が出たりという感じです。レストランで仕事をしていた時は私の判断でシフトの2時間前に仕事に入り,夜も残業して帰ることが多かったです。人前では無理をしてでも常に明るく笑顔で接客をしていました。なので決して仕事が出来ない訳ではありません。
主な病状は双極性障害Ⅱ型,重度の不眠症,解離性同一性障害(多重人格),社会不安障害です。障害者手帳2級を持っています。半年入院してやっと全ての病状が良く(健常者にとっては普通の人に)なりました。それでも双極性障害は薬の調整が難しく,最初は酷かったのですが今は自分で頓服薬を使用してコントロールしています。また仕事に就くなら「仕事」を目標に置いた薬の種類や量を調整するようになると思います。あと私は左耳の聴力がありません。右耳の聴力も普通の人の2/3です。普通に会話は出来ます。小さい声が聞き取れませんがインカムを使用すれば家電量販店でも働けると思います。
それと私事ですがこういう持病を持っているため,障害者年金の制度を使用しています。2ヵ月に1回決まった額が支援されます。また,〇〇様ではきっと無理だと思うのですができるのならば一般企業の障害者枠やA型事業所などの就職先もご提供して頂きたいです。無理を承知で書いておりますが,我々障害者はそういう仕事場所を切実に探しています。
というのも,普通にハローワークに行っても「障害者」「障害者年金受給中」など書いたら面接前で落とされてしまいます。面接する余地も無いということです。私達一人一人が違う障害で障害の程度も違い仕事が出来る方もいるのにも関わらず,社会からは一括りに「障害者」というレッテルを貼られ職種も限られ結局,自分が本当にしたいことが出来ずに生涯を終える方がほとんどです。入院中に何人もの方とお話をして痛感しました。20代前半に精神障害を患い30年間病棟の中で生活していらっしゃる方もいます。長年入院している方や入退院を繰り返しているほとんどの方は独身で30,40代の方は職を探していますがハローワークに載っているような仕事は健常者にとっては普通でも私達にとってはとてもハードルが高いものばかりです。そして精神障害だからといって正否が判断出来ないと勝手に判断され在宅ワークの仕事も即拒否されました。こんな理不尽なことありますか?
私達障害者は,自分からなりたくて障害者になった訳ではありません。ストレスの許容範囲を超えてしまって病気になった方,先天性ではあるけれどほんの少しだけ知的障害の方,原因は色々ありますが誰しも自分から望んで障害者になった方は一人もいません。その方達のなかには私の様に大学へ進学したけど病気が原因で途中で退学してしまったり,障害を隠そうと通信制の高校や講座を選んだりと社会からの制限と闘っているんです。
私の様に障害をもっていても都会に上京して本当に好きなことをしたい,やってみたい,挑戦したい,という方は沢山いらっしゃいます。その窓口を〇〇様や何処かの企業様が少しでも担ってくださるその日を待っています。
もし私が上京支援を受けれるなら人一倍,一生懸命働いて貯金もして好きなこと,やってみたいことに挑戦します。そして今まで育てくれた家族や支援してくださった方,障害者の方達に恩返しとして,「障害をもって生きているけど,こんなに輝けるんだよ!こんなに成長できるんだよ!色んなことに挑戦できるんだよ!」ということをお土産話として証明してみせます。
長々と最後までお読み頂きありがとうございました。いち精神障害者としての思いを綴らせて頂きました。身体障害者の方だけでなく精神障害者もこういう思いで生きているということを少しでも理解して頂けると幸いです。
なお,ご支援を受けることができるならとても嬉しい事ですが出来しかねない場合はご返信はいりません。
読んでくださってありがとうございました。
私達精神障害者はあなたに自分自身の病気の理解と少しでもの支援を必要としています。本を読むのが遅かったり話をするのが苦手だったり。それでも1人の人間なんです。
「障害」という言葉は一生に渡って私達に付き纏います。それでも生きていかなければならない。いつ,どんな時に自分がどうなるか分からない不安と闘って生きていくのです。
私達に生きる術を,そして挑戦できる場所を提供してほしいと切に願います。
泣けるね。なんとも言えないよね。
うん。みんなはどう思うのかな。
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